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2012.05.31 即興SS壱
学生の本分は勉学にある。
だが、マトモに勉学に励まず、更に他人と関わりたくなかった私は休み時間と放課後は図書室に籠もり、小説を貪るように読んでいた。

普段図書室は人気のない場所として有名なのだが、今日は違っていた。
私と図書室の管理を任されている教師、そして知らない男子生徒がいたのだ。
男子生徒の締めているネクタイからして同学年らしいが、見たことない。

まあ、ここは図書室だ。
生徒の誰でも利用できる。生徒がいても不思議ではない。
ここは私の城ではないのだから。


窓際の日当たり、風通し抜群の席は私の指定席(普段、誰もいないのに指定席もないのだが)。
席にすわり、鞄から読みかけの小説を出し、ページをめくる。
さて、ここからは自分の世界。誰にも邪魔できない、私だけの世界だ。
この世界こそ、私の城なんだ。


……
気付けば、かなり時間が経っていた。
先生は仕事が終わったのか、小説を読んでいる。男子生徒は…いないか。
読んでいた小説に栞を挟み、鞄へ仕舞う。
私は先生に帰る旨を伝え、図書室を後にした。

帰り道、私は考えていた。
普段、利用者は私以外誰もいない。
そんな中現れた男子生徒はとても貴重な存在だ。
是非とも、友達になって話してみたい。
他人と関わりたくないが、同じ趣味なら話は別だ。
是非、話してみたい。


彼は普段どんな本を読んでいるんだろう。
明日も来てくれるだろうか。
……キチンと話せるだろうか。
…明日が楽しみだけど怖い。
何だろう、この変な感覚…

早く帰ろう。
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