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前回のあらすじ
突然現れた謎の少女『オロチヒメコ』
何だかよく分からない内に一緒に暮らすことに 一体どうなることやら

時刻は19時過ぎ、そろそろ親父が帰って来るぐらいの時間だ
さて、現在の状況を整理しよう
まず、リビングには俺、ヒメコ、母親がいる二階には姉だ
母は夕食の準備をしているので言い訳を考える戦力としてアテにならない、むしろ親父の味方だろう
ヒメコは論外だ。俺が何で悩んでいるのかも分かっていないし
残るは姉だが…部屋に籠ってマンガ読んでるヤツに頼るほど俺はアホではない
つまり、戦力は俺1人だ
小銃1本で90式戦車に挑む様なもんだが不思議と親父は殴ってこないのではないか、と思った
理由は全く分からないがなんとなくそんな気がした

そんなこんなで19時20分ごろを時計の針は指している
我が家の呼び鈴が鳴る
この時間帯で鳴る理由は1つしかない

「勇太出て~」

母親に促され玄関に向かい鍵を開ける
そこに居たのは…スーツを着たガタイのいい厳ついオッサン…簡単な言い方をすると俺の親父だ

「勇太、何か言うことは?」
「…お帰り親父」
「おぅ、ただいま」

俺にずっしり重い鞄を預け自らは着替えに二階へと上がって行く
遂に親父が帰って来てしまった
さっき殴られないかも知れないと言ったが訂正しよう多分殴られる、十中八九殴られる

「勇太、今のは誰だ?」
「ん?ああ親父だよ」
「ほぅ、勇太の親父さんか…スゴい体格だったな勇太より大きいんじゃないのか?」
「親父の仕事は体が資本だからな、身長はジイサン譲りの大きさで俺は母親譲りなの」
「ふ~ん、そーなのかー」

見知らぬオッサンが来たからヒメコは若干怯えているようだ、まぁあのガタイとあの顔を見せられて余程人懐っこい性格でないと寄って来ないだろう
親父が帰って来てしまった以上ジタバタしても仕方ない腹をくくるか
死ぬのだけは勘弁だが多少の怪我ぐらいなら我慢してやろう

親父が着替えてリビングに来る
これが我が家の夕食の合図だ、親父が一番最後に座るのでそれまでに座っていないといけない決まりになっている、しかし友達とご飯を食う時や遊ぶ時は連絡さえすればいい、多少遅くなっても友達は大切にするのが親父が決めた規則だ

「全員聴け、メシの前に話す事がある」

親父が座ると同時に言った
目を輝かせて鶏の唐揚げを見ていた姉の目から光が消えていくのが分かる
今まで見たことないぐらいガッカリした表情を見せる姉、うっかり吹きそうになった
でも吹いていたらどうなっていたか…想像だけが膨らんでいく

「え~と、ヒメコちゃんだっけ?この度は勇太が大変申し訳ない事をした、父親として心から御詫び申し上げたい」
「私は勇太が責任さえとれば構わない、それよりこのいい匂いのするのは何だ?」

きっとどこかにDIOが居てザ・ワールドを使ったのかも知れない、時が止まって見えた

親父も不意を突かれ驚いた顔を見せたがあまりの馬鹿馬鹿しさに爆笑し始める

「な、なんだ?私は何か変な事言ったのか?」
「バカ、親父が謝ってんのにメシの話をするヤツがいるか」
「あ~ヒメコちゃんは面白ぇなぁ、腹が痛ぇよ」
「そ、それは変な事なのか?」
「いいよ、いいよメシにしよう。笑い過ぎて話す内容もどうでも良くなったし」

親父は笑い過ぎて涙を溜めている
う~ん、親父のツボだったのか?
親父の話も終了し夕食となった、全く怒られないままだったから何だか拍抜けだ

このままグダグダと夕食も済み、風呂までの短い時間を自らの部屋でのんびり過ごす…のは出来なかった
夕食が済んだまでは良かった
ヒメコも夕食には満足し小さい身体の何処に入ったのか分からないぐらい食べ、特に鶏の唐揚げが気に入ったようだ(流石に蛇と言った所か)、俺の分まで食べようとするなど見た目からは判断出来ない大食いキャラを見せつけた
さて、何でのんびり出来なかったかと言うとその後ヒメコの寝る場所を何処にす
るかで姉と論争になってしまったのだ

姉「ヒメちゃんは女同士だし私の部屋にするべきだよ」
俺「オタクにしないならそれでもいいけど、お前は腐らせるだろ だからダメだ」
姉「じゃあ勇太の部屋にするかい?」
俺「何でそうなんのさ、リビングでいいじゃん」
姉「ヒメちゃんと寝たいなんてロリコンにはさせない!絶対阻止!」

ちなみにこの時ヒメコは風呂に行っている
着替えなど大層なモノは勿論持っておらず姉のおさがりを使う事になった
何で母がそんなモノをとっておいたか不明だ
普通捨てるだろうに

「ヒメコちゃんの意見を尊重すべきだろアホタレ共。そんで勇太、ちょっと来い」

テレビを見ていた親父が振り向きざまに言い放つ
多少怒っているのかいつもより声のトーンが大きい、そしてさりげなく呼び出された俺
遂に殴られるか…

「来た…」
「おぅ、お前どうするつもりだ?」
「どうするって…」
「ヒメコちゃんな見た目はあんなんだがなお前と同い年なんだと、家がすんげぇ厳しい家で学校とか行ってなくてな大変なんだよ」
「………」
「お前が俺の部下なら半殺しにしてるけどよ、我が子を半殺しには出来ねえよな。だから責任とってお前ヒメコちゃんの世話してやれや」
「…へ?世話?」
「そう、世話。身の回り、勉強その他諸々全部お前がやれ」

びっくりした…世話とか言うから親父はヒメコが蛇ってのを知ってんのかと思った

「その、もしそれを拒否したら…」
「拒否したらか?有無を言わさず自衛隊に入隊させる」

最悪だ、殴るより精神的に辛い仕打ちじゃないか
選択肢なんぞあってないようなもんだし

「…ヒメコの…世話をする」
「よし、決定な。逃げるなよ?逃げたら自衛隊な」

ひ、ひどい
俺は何もしてないのに……もう何でもいい!世話でも何でもしてやる
こんな所で将来の進路を決められてたまるか!
ヒメコの世話は完璧にしてやる

さて、そうなったらヒメコの寝る場所だ
俺にとって正直アイツの寝る場所などどうでもいい
だが、アイツが満足する場所に寝床を確保ししないと自衛隊だ。ついでに俺の身の安全も同時に確保する
ということは俺の部屋からは離す必要がある
候補としてリビング、姉の部屋、両親の部屋、俺の部屋があるが姉、両親、俺は除外したい
ちなみに両親の部屋はリビングに次いで大きいがさすがに3人のスペースは無い
そうなるとリビングしか残らないな
まぁリビングで十分だろ

「勇太ぁ、ヒメちゃんがさ~ 勇太の部屋がいいって」

…俺は我が耳を疑ったよ
不機嫌そうに話す姉は確かにヒメコは俺の部屋で寝ると言った
でもありえないだろ 何でわざわざ恨んでる相手の部屋で寝るんだ

「知らないよ、ヒメちゃんがそう言ったんだよぅ」
「泣くなよ…でも何でだ?」

もしかして寝てる隙に殺るつもりか?
かもしれないな 相当恨んでるみたいだし

「勇太ぁ、布団運ぶの手伝え~」

二階からヒメコの呼ぶ声が聞こえた
人使いの荒いヤツだ

何で同じ部屋になったのかよく分からない
マンガでならよくあるシチュエーションだ
正直羨ましいと思ったが実際に得体の知れない少女と同じ部屋で寝るのは何か嫌だ
大体殺されるかも知れないのに

「お前何でここで寝るんだよ」
「ダ、ダメなのか?」
「ダメとかじゃなくてお前俺のこと恨んでるんだろ?」
「まぁいいじゃないか、こんなカワイイ私と同じ部屋で寝れて嬉しいだろう?」
「命狙われて嬉しいヤツが居ると思うか?」
「ゆ、勇太は私の事が嫌いか?」

何でそういう話しになるんだよ
そうじゃないだろ、命狙われて嬉しいなんてどんだけ変態なんだよ
しかも涙目になるとか反則にも程があるだろどうやって断ればいいんだ

「分かった分かった、寝ていいから」
「やったぁ、ありがとう勇太!……大体命狙う訳ないじゃないか…」
「何か言ったか?」
「何でもない!責任を忘れるなよ?勇太」

ヒメコは得意げにフフンと鼻を鳴らした
はぁ…
何かこれから大変な事に遭遇しそうな気がしてならない…気のせいだと嬉しい
きっと気のせいじゃないんだろうなぁ

まあとりあえずよく分からない少女『オロチヒメコ』と俺との訳の分からない関係がスタートした
これは何て関係になるんだ?
この状況を友人には何て説明しようか…


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