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頭上を飛翔音が響く
その音は段々と大きくなり飛翔音を発していた物体が地面に落下した
すぐ傍の地面がはぜる、というか爆発する
「迫撃砲だ!伏せろ!伏せ…」
叫んでいた隊員は頭に拳大の大穴を開け地面に突っ伏した

「衛生兵!衛生兵!」
「こっちだよ!早く!」

銃声と爆発音 隊員の怒号で殆んど声なんか聞こえない状況でも衛生兵は駆け付けないといけない それが機銃掃射されている場所でもだ

「バカヤロウ!そいつはもう死んでる!」
「後退するぞ!死体は引きずれ!」
「動かせない重症者はどうするんだよ」
「知るか、急げ」

傾斜などを利用して大急ぎで隊員は森へと後退する、敵が追撃してこない様子をみるとどうやら助かったらしい

「連隊司令部に後退の報告をしてくれ」
「衛生兵!衛生兵!早く!ナロゥが死んじゃう!」
「HQ(HeadQuarters:司令部の意)!こちら第6小隊、銃座確保失敗 損害多数 後退する」
「衛生兵!早くしろよ!」

「分かってるよ」腕に赤十字の腕章をつけた若い隊員が言った 隊員はナロゥと呼ばれた負傷兵のもとに駆け寄り応急措置を始める

「敵の追撃は無しだ」
「ホントか?戦車でも来るんだろ?」
「おい!静かにしろよ」

衛生兵はナロゥのドッグタグを外し傍らにいる真っ青な顔をした隊員に渡した

「これ以上は無理だ、チアノーゼが出てる」
「そんな!ナロゥは結婚したばっかりだぞ!どうするんだよ…」
「小隊長、楽にしてやって下さい」

小隊長と呼ばれた隊員が頷くと腰の拳銃を抜いた
拳銃をスライドさせ銃弾を装填しナロゥのコメカミに突き付ける

「ナロゥ…すまん」
「お前の嫁に何て言えば…」

小銃では出せない拳銃独特の乾いた音のあとナロゥは四肢を1回だけ痙攣させ永久(とわ)の眠りについた

「あぁ…1人逝ったか」
「奴等許さねえ…ナロゥの仇だ」
「モー、こっちは火傷だ 診てくれ」

「了解」
重い足取りで自らの装備とファーストエイドキットを持ち衛生兵…エリド・モートは負傷兵の腕の火傷を診た
どうやら迫撃砲の破片が当たったらしい しかし幸運にも火傷だけで済んだ
通常、砲弾の破片が命中すると皮膚がパックリ裂け そこに破片が残りまるでザクロのようになる 激痛を伴う上縫合まで必要になる

「良かったな、火傷だけだ」
「あぁ良かった 破片で死んだヤツはいくらでもいるからな」

軟膏を塗り包帯を巻いて治療は終了、今回の戦闘での負傷は少ないらしい
理由は簡単、皆死んだからだ

先刻の戦闘は連隊司令部から西へ6kmのハルド陣地制圧作戦の一部でアルビス国がゴルギスタン王国と交戦状態に入ってから初の反抗作戦の筈だった
陣地制圧後、各地のアルビス国軍が反撃に転じ見事パトンまで奪還、停戦あるいは終戦を迎える壮大なプランである
この作戦で上層部は装甲車両と航空機の投入は禁じ歩兵だけで陣地制圧をせよと命令している
そのお陰で生き残りは7名、今から連隊司令部まで行軍という訳だ

「よし、歩くぞ」
「疲れたな、装甲車が欲しい…」
「上層部が歩兵だけで制圧した英雄が欲しいんだと」
「これだからエリートは…現場を知らないヤツはよ」

全員が文句を言いながら6km先の連隊司令部目指して歩く もし、ここで敵と会敵でもしたら全滅するだろう
モートはそんな事を考えながら歩いた


連隊司令部

司令部はトラックが後方から物資や人員を輸送しごった返している、反抗作戦の為の準備が着々と進んでいるようだ
客観的に見る限り、運ばれた隊員は少年のように幼かったり、兵隊にしては年を食いすぎている気がする
装備もM16だが若干修理した装備のような気がする

「6小隊集合!新しく30名隊員が補充された」
「もうそれで一個小隊じゃないか」
「役に立つのか?」
「知らないよ、俺に聞くなよ」

新隊員の面々はどうやら入隊した直後らしい、まだまだ迷彩服に着られている感じが否めない
緊張しているのか小刻みに震えている

「装備を整えたら、もう一度出撃するぞ この戦闘で制圧したらしばらく休みをやる!」
「休み!?小隊長殿本当ですか!?」
「遊ぶぞ!俺は遊ぶぞ」
「小隊長、出撃は構わないのですが」
「お!モーが小隊長に口答えだ」
「いいぞ!モー!言ってやれ!」

生き残った隊員がニタニタと笑いつつ囃し立てる 彼らも喧嘩するつもりはない、ただ笑いたいだけだ
新隊員は黙ってそれを眺める、どう反応すればいいか分からないのだろう

「せめてブラッドレーやAAV7を出して下さいよ、こんなの損害が増えるだけだ」
「…分かってるよ、連隊長に頼めるだけ頼むけど期待はするなよ」

隊員から歓声が上がった
もしかしたら装甲車両が来るかもしれない期待に隊員達は歓喜したのだ
死なないかもしれない、隊員みんなそう思った

30分後…

「6小隊集合!」

小隊長の声を合図に隊員36名がゾロゾロ集まる

「5分後に出撃する、今回は連隊長が装甲車を用意してくれた 中と外に出来るだけ乗り込め」
「装甲車だってよ!」
「やったな!これで少しはマシだな」
「ナロゥの仇討ちだ…ぶっ殺してやる」
「貴様ら静かにせんか、小隊長が話されとるだろ」

小隊長は静かになったのを確認して今回の作戦概要を話す
まずA分隊と装甲車が正面から攻撃 そして側面をB分隊とC分隊が攻撃 狙撃班が射手を狙撃し銃座確保を行う

「えらく普通の作戦だな」
「ちょっと待てよ!衛生兵がB分隊にしかいないじゃないか!」
「Aは装甲車がいるけどCはどうするんだよ」
「モー、C分隊まで走れるか?」
「命令ならやるよ」
「よし、じゃあ行こう」

「ちょっと待てよ!」「負傷したらどうするんだよ」C分隊になった隊員から怒りの声が上がる 分からなくもないが6小隊にはモート以外衛生兵がいないのも事実だ

「早く乗れよ」
「うるせぇ!死んだらどうすんだよ」
「黙れよ、モーが死んだら衛生兵自体いなくなるから一緒だよ」
「勝手に殺すなよ」

結局C分隊の隊員も装甲車に飛び乗り、一路6km先の銃座へと向かった


装甲車の車内は狭い、大体6名でぎゅうぎゅう詰めになる それにシートは悪いしエンジンがうるさい、それでも装甲で守られてるし外は土煙と排気ガスでえらい事になっている分、中は大分マシのようだ

「よく装甲車出してくれたよな」
「だよな、上層部は歩兵で制圧しろって命令してたんだろ?」
「連隊長は現場の叩き上げだからな」
目を瞑って隊員たちの会話聞いていた小隊長が割って入る
「現場をよく知ってる隊長だからわざわざ装甲車を出して下さったんだよ」

装甲車のエンジンが出力を下げた為急に速度が落ち、ガタガタと装甲車が揺れまるでエンストするかのように揺れた
車外の隊員は落ちそうに、車内は転けそうになった

「危ねえ、どんな運転しやがる!」
「うるせぇ! B、Cは下車 配置につけ」

「やれやれ、行くか」
「モー、俺らの所まで走ってくれな」
「頼むぞ」

隊員たちは各々の装備を掴むとハッチから降り両翼へと散っていく
モートを含めてB分隊は10名 突撃兵が5名 支援、工作兵は4名そして衛生兵が1名である

制圧対象の銃座は丘の中腹に存在し銃座から見て正面は何も無いただの坂だが両翼には森が広がっている
銃座は正面に1挺、両翼に1挺ずつ合計3挺あり丘の8合目付近には対戦車ロケットが配備されていて 敵の歩兵も対空ミサイルで武装していたり色々と隙がない

少し離れた所から森に隠れたB、C分隊と狙撃班には敵は気付かなかったらしい
正面から突撃してくる装甲車とA分隊にのみ銃座から歓迎の弾幕が放たれた
昼間でも綺麗な12.7mm機銃弾の洩光弾が尾を引き装甲に当たるが大して意味は無いようで大半が跳弾している 装甲車は土煙と排気ガスを撒き散らして難なく前進する、頼もしい事この上ない
敵は銃座からの攻撃を歩兵に変更し装甲車に対して迫撃砲を撃つ
銃座は12.7mm機関銃だけだったがMG3とPKMも配置し5挺増えた
たちまちA分隊の隊員が散り散りに逃げ惑い、放たれた迫撃砲弾の直撃を受けた装甲車が炎に包まれる
火だるまになった操縦士が車外に飛び出した所を蜂の巣にされた

「そろそろだな」
「狙撃開始!」

タァーン!タァーン!と独特の銃声が響き機銃射手の頭をぶち抜き銃座が見事沈黙し、同様に迫撃砲まで沈黙した
「分隊!突撃!」

分隊長を先頭に隊員たちは一気に丘を駆け上がり、銃座に取りついた
もちろん敵も黙ってはいない 頂上から着剣した自動小銃を腰だめ撃ちに突撃してくる

銃座から機関銃を外し 頂上側に向け撃ちまくる しかし既に撃っていたから銃身が焼けつき、弾も切れた

「この野郎!」
「衛生兵!衛生兵!」
「死ねオラァ!」
「手榴弾だ!投げろ!」
「誰か弾くれ!なくなった!」
「痛てぇよぅ、モー!何処だ!?助けてくれ」
「装甲車はまだか!?早く登らせろ!」

敵味方入り乱れての白兵戦、37名の一個小隊と3両の装甲車は既に半分が死傷、1両が撃破されてしまった

「負傷兵は後方へ下がれ!銃座の土嚢の影だ」

モートは後方で狙撃手と共に土嚢の影で自らの任務を続けた
死にかけの隊員は増える一方だ
血まみれの隊員と血まみれのモート、血だまりが出来た地面は精神を叩き壊しそうだった
「装甲車!前へ!」

一段とエンジンが高鳴り傾斜を装甲車が駆け上がる 旋回砲塔搭載の30mm機関砲が敵の塹壕目掛けて破片効果榴弾を放つと塹壕から悲鳴が上がる
敵の最後の抵抗なのか、梱包爆弾や手榴弾、地雷まで投擲始めた
腹というか脳髄に響く爆発音、そして装甲車の近くに投げられた梱包爆弾が爆発し装甲車は横転、右側の装甲と車外視察をして頭を出していた車長をバラバラに吹き飛ばした

「ダグラス2大破!脱出する」
「こちらダグラス1!履帯がやられた!行動不能!」

もう1両も手榴弾で履帯が外れた
どうやら装甲車はもう動けないらしい、大破した装甲車の乗員が拳銃と短機関銃で武装し土嚢の影に滑り込んでくる

「チクショウ、車長がやられた」
「梱包爆弾なんて装甲車じゃ不可能だよ」

梱包爆弾はトーチカや建物を破壊する爆弾だ、そんなもの装甲車はひとたまりもない
履帯を破壊された装甲車はまだ機関砲を撃っているがそれも時間の問題だろう 爆弾を恐れて歩兵が少し後退したのを見計らい、敵が装甲車に取りつきハッチを開けようとしている

土嚢裏の特設救護所も限界が近づいていた
モートの医薬品はなくなってきたのに、負傷兵は増える一方だ
モルヒネは突撃してスグになくなった
残ったのは包帯と消毒液だけだ 止血も圧迫止血しか出来ない

「もう大丈夫だ、助かるからな!ホラ!目を開けろ!」
「誰かぁ…僕の右手を知りませんかぁ?」
「手榴弾か拳銃を貸してくれぇ」

まさに地獄絵図だ、確かに敵も疲弊している だが同様に6小隊も疲弊していた
頼みの綱の装甲車は取りついた敵兵に悪戦苦闘し歩兵も僅かに残った弾薬を敵に撃ちまくった
敵も味方も小銃の台尻を使っての肉弾戦になりつつある、息も絶え絶え 味方の銃声は支援火器のM249と狙撃仕様のM14ぐらいしか聞こえない 前線で使うM16やM4は棍棒として今は使われ台尻が血にまみれている

モートの銃は全部弾がなくなった隊員にくれてやった、もう拳銃しかない
幸い特設救護所は攻撃に晒されていないが、もうかなり危険だろう
死者は5名、負傷が15名だがそれは救護所に来た隊員で救護所に来ていない隊員は何人いるのか分からない もしかしたら狙撃兵とモート以外は全員死傷しているのかも知れない

「モート!弾ないか!?5.56mmだ」
「その辺の倒れた隊員に分けてもらえ、俺はもうない」
「モー!前出ろ!拳銃でいいから援護してくれ!」
「俺は衛生兵だ、突撃兵じゃない 支援ならミニミ持ってるヤツに頼め」

圧迫止血の包帯を巻きながらモートが言った、もちろん前線で戦いたい気持ちはある
だが衛生兵は自分だけ、自分がいなくなったら負傷兵を診るヤツが居なくなる、すると負傷兵たちが死ぬかもしれない、それは嫌だった

「衛生兵殿ぉ…我々はいいので前に出て戦って下さい」
「モー、やっちまえ」
「俺の手榴弾やるよ、自決用だったんだがお前にやるよ」
「後で助けてくれるなら俺のもあげるよ」

救護所は出陣式のように盛り上がり危険が迫っているなど誰もが忘れ、モートを後押しする
誰もが勝ちたいと心から願い、負傷して戦線を離脱した自分を恥じている 自らの代わりはモートしかいない だから自決用の装備を分けてくれた、走れない自分の代わりに前線を走ってもらいたかったから

殆んどの負傷兵が自決用に残していた拳銃弾や手榴弾を分けてくれたのでモートは拳銃弾と手榴弾は突撃兵の倍は持たされた

自決用の装備を貰ったのに断る訳にはいかない、だが所詮は拳銃、支援は難しいだろう…

「まともに射撃してないから多分当たらないぞ」
「大丈夫だよ、今は肉弾戦になってる引き付けて撃てばいい」

土嚢裏を出るとそこはまるで現代の戦場とは思えなかった
顔が陥没して絶命した兵士や首を噛み千切られ絶命した兵士がゴロゴロ転がり、装甲車は強奪しようとした敵の兵士で山のようになっている

棍棒として銃を使い、台尻で敵の骨を砕き、怯んだ所を追い討ちをかけて 文字通り叩き殺す
先に殴った方が勝つ最悪の状況にモートは頭がグラグラした、吐き気もする 勝敗なんてどうでも良くて逃げたくなった 救護所の方が数倍マシだ

『charge!!』
『move! move!』

ゴルギスタン軍が突撃してきた、こちらも負けじと突撃し、また肉弾戦になる

着剣した小銃で味方の隊員が串刺しになり迷彩服を赤黒く染めた
隊員は渾身の力で敵兵を自らの銃で殴る、鼻と口から血を飛び散らせ敵は仰向けに倒れた
隊員は自らに刺さった銃剣を引き抜きそのまま敵兵の首筋目掛けてざっくり突き刺した 血が噴水のように飛び散る
隊員はそのまま力なく倒れた

「モート!そっち行った!」

名前を呼ばれてハッとなった
確かに敵が銃剣を突き出しこちらに走ってくる、拳銃を構え敵を狙う
しかし手が震えてまともに照準できない

「うあぁぁぁぁぁ!!」

2回引き金を引いた 間隔を置いて2発発射された銃弾は高速で回転しながら1発目は腕を掠め2発目が右肩に命中した
肩口から血を吹き出して反動で回転しながら敵は倒れこんだ

「モート!そいつ殺せ!」

近くにいる隊員が叫んだ
しかしモートには敵兵には見えず、怪我をして苦しんでいる負傷兵にしか見えなかった

「あぁぁ…すまない…ほ、包帯は何処だ」
「モート!何してる!貸せ!」
隊員がモートの右手の拳銃を奪うと躊躇なく引き金を引く
パンッと乾いた音と共に敵兵が頭から血と紫色のよく分からないモノを飛び散らせ動かなくなった

「モート!死ぬ気か!?ヤツラは敵だ!殺すんだ!」
「な、何て事を…!アイツは苦しんでた!敵も助けるのが衛生兵の役目じゃないのか!?」
「何言ってんだ正気なれ!こんな所で口論してる場合じゃないんだ!ここは戦場だ!」

「こんなの…おかしい…おかしいよ…」
早く終わって欲しい、そう思った時だ
戦場には不似合いなバサッという布が風になびくような音が微かに頂上から聴こえた
モートが頂上付近に目をやると旗が翻っている
殴りあっていた兵隊が全員戦闘を止め旗を見る
アルビスもゴルギスタンも全員がその旗を見て意味を理解した

頂上にはゴルギスタンの機銃指揮所がある
通常ゴルギスタン王国の国旗が掲げられているのに今は白い旗が掲げられている
懸命は貴兄なら分かるだろう、つまりハルド陣地東側機関銃座が白旗を掲げ降伏したのだ
モートたちアルビス国軍は組織として初めて勝利を果たしたのである

「白旗?」
「勝ったのか?」
「お、おい見ろよ、ゴルギスタンが両手挙げて歩いて来る」
「誰か無線で連隊司令部に通信しろよ」
「増援呼ばないと」

「HQ…こちら6小隊、銃座指揮所が白旗を掲げた 大至急増援送られたし」
『銃座が降伏したのか!? りょ、了解!スグに物資ごとチヌークで送ってやる!それまで警備しろ』

無線手の興奮が伝わってくるかのようだ
しかし現場は興奮の『こ』の字もない
皆、まだ事態を飲み込めていない
呆然としている

「ホントに勝ったのか?」
「何だよ、何の感動もないな」
「あぁ良かった…生きてる…俺は生きてる!」
「嫁とガキに会えのか、嬉しいなぁ 土産を買って帰ろう」

ゴルギスタン軍の捕虜も集まり出した
全員が装備らしいものを付けず、一塊に集められ何か話している
しかしモートたちには理解出来ない言語だったから聞くのを途中で止めた

しばらくすると東側からバラバラとヘリのエンジン音が聴こえ、隊員たちが指を指して興奮しているのが分かった
まだ米粒大にしか見えないがもうすぐCH-47Aチヌークが来る筈だ
捕虜搬送用のトラックも来るだろう

負傷兵の手当ての続きをしないと
モートは土嚢裏に走った
足取りは妙に軽い、負傷兵に教えてやらないと チヌークが医薬品も運んで来る筈だ
そうすれば後方に輸送もできる

最悪の戦場などモートの頭にはもうなかった
あるのは負傷兵を助けることだけだ
それで十分だと思った

翌日の新聞にはアルビス国軍大勝利の見出しと6小隊の面々の写真が躍り、6小隊は歩兵だけで敵に立ち向かった英雄であると書かれた
英雄はたしかにいた それは歩兵だけではなくあそこにいた装甲車とその乗員を含めた全員が英雄である
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